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フラメンコを通じて、自分と向き合い、自分自身を表現することを伝えたいと思っています フラメンコインストラクター 小泉まみ

フラメンコは体力勝負!?

今回ご登場いただくのは、フェリス女学院大学・フラメンコクラブでインストラクターを務める小泉まみさん。この日訪れたのは、同大学の緑園キャンパス。週に1回大学の体育館で行われるレッスンは、生徒さんたちが、床にマットを敷き、その上にコンパネ(木の板)を乗せていくところから始まります。フラメンコで使う靴には、つま先とかかとに細い釘が何本も打ってあり、これがあの情熱的な足音(タップ音)を生み出すのです。床の準備と同時に、体育館の一方の壁がスライドされ、一面の鏡張りに。全員がポジションに着き、大きな鏡に向かってレッスンが始まりました。

「コンパス」と呼ばれるフラメンコのリズムは12拍子。日本人になじみのある2拍子や4拍子と異なる、この複雑なリズムを身体に刻み込むには、ひたすら練習あるのみ。あでやかな衣装やエキゾチックな振り付けなど、華麗なイメージで捉えられるフラメンコですが、この日のレッスンを見て感じたのは、とにかく体力勝負だということ。リズムに合わせてステップを踏み、そのステップを全員が揃うまで繰り返す。音楽に遅れないようターンを練習する、「ブラソ」と呼ばれる腕の動きを思う形になるまで何度もやり直す…。それらすべてのレッスンを続けるには、相当の体力がないとできません。華やかな振り付けの完成には、強力なスタミナが必要なことを実感。1時間が経過して、短い休憩に入った時には、小泉さんも生徒さんも額に汗がにじんでいました。

左上:レッスン最初のストレッチ。鏡に向かって自分を確認
右上:靴音でリズムを打ち出す「サパティアード」のレッスン
左下:「ブラソ」と呼ばれる腕の動き。しなやかな指先が美しい
右下:1年生の皆さん。入部8カ月でこの通り!

大切なのは鏡の中の自分をしっかり見ること

小泉さんとフラメンコの出会いは、18年前観光で訪れたスペインでのこと。たまたま観たフラメンコに小泉さんは運命的なものを感じたと言います。「もともと踊るのが好きで、高校時代はダンス部にいたこともあったのですが、フラメンコを観た瞬間、私に必要だったのはこれだと。身体を突き抜ける何かがありました」以来、フラメンコは小泉さんに欠かせないものに。フェリス女学院とは、フラメンコクラブが創部された10年前からのご縁。これまでに送り出した教え子さん達は60名を超えるそうです。

フラメンコは、ロマと呼ばれる流浪の民が日々の生活の中で暮らしの中の喜びや悲しみを歌に乗せ、その歌に合わせて踊ったことに始まると言われています。いわゆるバレエなどの戯曲とは異なり、一人ひとりの熱い感情から生まれたフラメンコは、踊り手の個性が幅広く表現できる踊りなのだとか。しかし、逆に言えば、踊り手に表現力がなければ、いくら技巧を磨いても何も伝えることができません。「レッスンで最も大切なのは、技術だけでなく鏡の中の自分をしっかり見ること。自分はどんな容姿なのか、観客に対してどんな印象を与えるのかを客観的に正確に把握することも必要なのです。また外側だけではなく、自分の考え方やクセなど、自分自身のすべてを確認し、理解することが、その人だけのフラメンコにつながっていくのです」。

とにかく、自分と徹底的に向かい合うこと。自分を知ること。自分について考えること。そして自分のよさを活かしていくこと。単に背が高いとか、スタイルがよいという身体的な特徴は、フラメンコにはまったく関係がないと小泉さんは言い切ります。「太っていても、年齢を重ねていても、自己を肯定し輝いてさえいれば、その潔さが踊りに表れ、観る人に感動を与えるんです」フラメンコを通じて、自分を表現することを伝えたいと語る小泉さん。そうお話しくださる凛とした瞳が、確かに輝いていました。

左上:しなやかなでタフネスな小泉さんの「バイレ(踊り)」
右上:レッスンを締めくくる「セビジャーナス」という曲種く
左下:この日の出席者全員でオーレ!
右下:卒業生からの寄せ書きは小泉さんの大切な宝物

【編集後記】
フラメンコインストラクターとしてご登場いただいた小泉さんですが、実は鎌倉で小料理屋を経営する傍ら、編集者としても活躍しているスーパーウーマン。休む暇もなく多忙な毎日を過ごしておいでのはずなのに、気負ったところは何ひとつなく、小泉さんの印象はふんわり優しくしなやかです。卒業した生徒さんからの寄せ書きに「先生のように年を重ねたいです」のひと言を見つけたのですが、なるほど納得。「美しく・健やか」に歩く、いえ踊る(?)見本のような小泉さんでした。

【教室詳細】
フェリス女学院大学フラメンコクラブ
http://www.ferris.ac.jp/college-life/student-support/club-association/club-sports-11.html

取材:「マリアンナ」編集部
撮影:末松正義

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